3月16日。

*＊3月15日の晩＊*

【ミリル】
わわ、明日は、しゅくねえさまのお誕生日なのー♪

【譲刃】
お祝いしなきゃ、だよね…。

【絖哉】
………お前ら、なにする気だ…？(汗)

*＊珠玖伽の私室＊*

【珠玖伽】
(爆音に吃驚)
Σ何事！！？

【女中】
珠玖伽様っ！！

【珠玖伽】
Σふぉう！？
な、何ですか？とゆか、何かあったですか？(あせっ

【女中】
ゆ、譲刃様とミリル様が～～っっ！！(半泣き)

【珠玖伽】
Σ譲刃とミリルちゃん！？
え、と、とりあえず、2人はどこですか？

【女中】
台所ですー…。

【珠玖伽】
分かりました、とりあえず対処はしに行くので安心して下さい(にっこり)

【女中】
はい…っ(泣きやんで退室)

【珠玖伽】
…ふぅ…。
……………………何だろう、このデジャヴな感じ(ぁぁ)

＊＊＊＊＊

*＊台所前＊*

【珠玖伽】
おーい。
キミ達は包囲されているぞー。
今すぐそのテロ行動をやめなｓ…

どかーーん。

【珠玖伽】
……………。

【絖哉】
ケホッ…。
ああ…何なんだ…この壊滅的な料理の才能の無さは……。

【珠玖伽】
絖哉くん？
この状況は一体…。

【絖哉】
…主…。
……良い所に……あの破壊神達を止めてくれ…っ！！

【珠玖伽】
はぇ…！？

どかーーーん！！

【譲刃】
何で！？何で爆発したの今！！？

【ミリル】
どっかーんなのー♪
ゲイジュツ爆発だー♪

【絖哉】
………………またか…。

【珠玖伽】
Σデジャヴどころかもっとひどい状態だった！！？

【絖哉】
…主、どうにかしてくれ。

【珠玖伽】
…………………。
いやいやいやいやいやいやいや！！？
とゆか何でこんなコトに！！？

【絖哉】
…あいつらが、お前を祝ってやるって聞かなくてな。

【珠玖伽】
…は？

【絖哉】
は？って…主、今日誕生日だろ？

【珠玖伽】
いや、そうですけど…。

【絖哉】
それであいつら、ケーキ作るんだーって、あんな感じに。

【珠玖伽】
…………。

【絖哉】
…どうした？

【珠玖伽】
……………(ほろっ

【絖哉】
Σ！！？
ちょ、な、何でだ！！？何で泣く！！？

【珠玖伽】
だ、って……。

【絖哉】
(ばっと振り返り)
其処の爆音響かせてる2人ちょっと集合ーーーっっ！！
集合ーーーっっ！！(必死

【譲刃】
ふぇぇ…何で爆発…(半泣きでとぼとぼ来る)
Σってふぇわぅ！！？

【ミリル】
なぁにー？(うきうき笑顔で来る)
うにゃっ！？

【譲刃】
な、な、な、何で泣いてるの珠玖伽っ！？

【ミリル】
お腹痛いのー！？
それとも頭痛いのー！？

【珠玖伽】
や、違い、ます…。

【ミリル】
じゃあ何でー？(あせあせっ

【珠玖伽】
いえ、何となく…。
…私、しあわせものだなぁって…。












 

＊＊＊＊＊

お誕生日、沢山のヒトにお祝いして貰って。

…生まれたコトを、言祝がれるコトがこれほどに嬉しいんだ、と、久しぶりに思った。

生まれて来て良かったって、言って貰えたみたいで。

ぐちゃぐちゃ、私はここに居ていいのかなって、そう思ってた気持ちが綺麗に解けて。

私は此処に居ていいんだ、と思えた。

…思い上がりかもしれないけど、でも、そう思えた。

少しだけ、少しだけだけど、勇気が出た。

…もう少し、あと少し。

あと少ししたら、決断が出来る気がした。

……決めなきゃいけないコトを、見ないふりをした、その分のツケを。

そして其れ以上に、私が大事なモノを護る為に。

大事なモノを護る為に、という…私のエゴの為に。

……それでも、やっぱり怖いから、愚図な私はまだ、勇気が足りないんだろう。

でも、頑張るコトは決めたから、あと少し。

…在るべきモノが在る為に、

嫌われても、非情に成ろう