TWシルバーレインのPC白霄院珠玖伽と祇神絖哉、祇之森譲刃、ミリル・ゴーテヴェルン(+背後)の日記…とゆうか雑記?っぽいものです。そしてアンオフィ要素は高めなのでお気をつけを。
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あの日。
暗いばしょから出してくれた。
もう、ころさないでいいって、言ってくれた。
しゅくねえさまだけ。
ミリルを、外にだしてくれたの。
はじめてのばしてくれた、その手は。
おひさまみたいに、あたたかかったの。
だから、安心しても良いと思えた。
信じてもいいと思えたの。
暗いばしょから出してくれた。
もう、ころさないでいいって、言ってくれた。
しゅくねえさまだけ。
ミリルを、外にだしてくれたの。
はじめてのばしてくれた、その手は。
おひさまみたいに、あたたかかったの。
だから、安心しても良いと思えた。
信じてもいいと思えたの。
どうして、ママとパパは迎えに来てくれないのかな。
暗い部屋の中で、ずっとミリルは問い続けていた。
あの日。
両親と一緒に、日本に遊びに来た時。
吃驚したような顔になったパパは、少し怖い顔でミリルに言った。
―いいかい、ミリル。パパとママが戻ってくるまで、ここから動いちゃダメだよ。…いい子だから。
いつもと違う様子に少しだけ驚きつつも、ミリルはこくん、と頷いた。
―うん、ミリル、良い子にしてる。ちゃんと待ってる。
ママは、優しく微笑んでそっとミリルの頭を撫でた。
―ごめんね、ちょっとの間寂しいけど、我慢、ね?
―うん。
頭の上から温かな手が離れた。
パパも、ママも、帰って来なかった。
寂しさを紛らわせるために、揚羽蝶さん達と遊んでいたら、いつの間にか知らない人たちが周りに集まって来ていた。
―この子は…。
―素晴らしい…能力者ですよ。
のうりょくしゃ?何それ…?
聞く暇もなく、ミリルは両腕を掴まれた。
―痛い!痛いよ!!
―うるさい!静かにしろ!!
頬を思いっきりはたかれて、後頭部を強く殴られる。
幼い頭には強すぎるダメージに、ミリルの思考は急速に遠くなった。
そこから無限にも続く地獄が始まった。
訳も分からず、朝から夜まで、ずっとずっと、ただ、殺すばかりの日々。
殺さなければ殺される。
殺さなければ生きられない。
だから、殺さなければならない。
ミリルは殺す為のモノ。
黒い揚羽蝶がヒトを喰らう。
血が辺りに飛び散って、彼岸花の様に綺麗な花を咲かせていた。
足りないよ。
もっと、ミリルに血を見せてよ。
生きる為のその行為は、いつのまにか、それなくしては正常でいられないモノへと変わる。
純粋に狂気と言うモノで生成されるモノ。
純粋な殺意のみで構成される小さな女の子。
一方で、どうして殺さなくてはいけないのか、分からなかった。
どうしてミリルはヒトを殺さないといけないのかな。
どうしてミリルはヒトを殺したいの。
憎くないのに、どうして。
涙はもう、出ない。
だって、分からないから。
永劫とも思える日々を、ただヒトを殺して時を過ごし続けた。
そして、その日が来た。
殺す時以外は開かない扉が、吹きとんだ。
『見つけた…そこの女の子!』
扉を吹き飛ばした女のヒトは、ミリルを見つけると駆け寄ってきた。
ちょっとだけ青っぽい真っ黒の長い長い髪の毛が綺麗な女のヒト。
近くで見た目の色は両親がいた頃に見た空の色みたいに、鮮やかで温かい青だった。
思わずほえっと見とれていると、女のヒトは屈んで、視線を合わせるようにしてミリルを覗きこんできた。
なんだろう、と首を傾げていると、女のヒトの白くてほっそりした手が差し出された。
『もう殺さなくていいよ。おいで』
合わされた目線から送られるのは優しい笑顔。
殺さなくてもいい?
もう…ここにいなくていい?
問いかけると、優しい声が返ってくる。
『うん、ここから出られる。私の所においで』
どうしてか分からない。
けど、直感的に、信じてもいいのだと思えた。
伸ばされたその手に触れる。
白くて細い手は、それでもあたたかくて、おひさまみたいだった。
だからミリルは―
「ミリルちゃんー?何してるんですか?もう夜遅いですよ?」
「あ、しゅくねえさまー♪」
「ちょ!?ごふっ!い、いきなり頭突…飛び付くのは驚くからって何度も…結構いい打撃貰っちゃいましたよ…」
「えへー♪ごめんなさーい」
「ん、それじゃもうおねむの時間ですからねますよー」
「はーい♪」
暗い部屋の中で、ずっとミリルは問い続けていた。
あの日。
両親と一緒に、日本に遊びに来た時。
吃驚したような顔になったパパは、少し怖い顔でミリルに言った。
―いいかい、ミリル。パパとママが戻ってくるまで、ここから動いちゃダメだよ。…いい子だから。
いつもと違う様子に少しだけ驚きつつも、ミリルはこくん、と頷いた。
―うん、ミリル、良い子にしてる。ちゃんと待ってる。
ママは、優しく微笑んでそっとミリルの頭を撫でた。
―ごめんね、ちょっとの間寂しいけど、我慢、ね?
―うん。
頭の上から温かな手が離れた。
パパも、ママも、帰って来なかった。
寂しさを紛らわせるために、揚羽蝶さん達と遊んでいたら、いつの間にか知らない人たちが周りに集まって来ていた。
―この子は…。
―素晴らしい…能力者ですよ。
のうりょくしゃ?何それ…?
聞く暇もなく、ミリルは両腕を掴まれた。
―痛い!痛いよ!!
―うるさい!静かにしろ!!
頬を思いっきりはたかれて、後頭部を強く殴られる。
幼い頭には強すぎるダメージに、ミリルの思考は急速に遠くなった。
そこから無限にも続く地獄が始まった。
訳も分からず、朝から夜まで、ずっとずっと、ただ、殺すばかりの日々。
殺さなければ殺される。
殺さなければ生きられない。
だから、殺さなければならない。
ミリルは殺す為のモノ。
黒い揚羽蝶がヒトを喰らう。
血が辺りに飛び散って、彼岸花の様に綺麗な花を咲かせていた。
足りないよ。
もっと、ミリルに血を見せてよ。
生きる為のその行為は、いつのまにか、それなくしては正常でいられないモノへと変わる。
純粋に狂気と言うモノで生成されるモノ。
純粋な殺意のみで構成される小さな女の子。
一方で、どうして殺さなくてはいけないのか、分からなかった。
どうしてミリルはヒトを殺さないといけないのかな。
どうしてミリルはヒトを殺したいの。
憎くないのに、どうして。
涙はもう、出ない。
だって、分からないから。
永劫とも思える日々を、ただヒトを殺して時を過ごし続けた。
そして、その日が来た。
殺す時以外は開かない扉が、吹きとんだ。
『見つけた…そこの女の子!』
扉を吹き飛ばした女のヒトは、ミリルを見つけると駆け寄ってきた。
ちょっとだけ青っぽい真っ黒の長い長い髪の毛が綺麗な女のヒト。
近くで見た目の色は両親がいた頃に見た空の色みたいに、鮮やかで温かい青だった。
思わずほえっと見とれていると、女のヒトは屈んで、視線を合わせるようにしてミリルを覗きこんできた。
なんだろう、と首を傾げていると、女のヒトの白くてほっそりした手が差し出された。
『もう殺さなくていいよ。おいで』
合わされた目線から送られるのは優しい笑顔。
殺さなくてもいい?
もう…ここにいなくていい?
問いかけると、優しい声が返ってくる。
『うん、ここから出られる。私の所においで』
どうしてか分からない。
けど、直感的に、信じてもいいのだと思えた。
伸ばされたその手に触れる。
白くて細い手は、それでもあたたかくて、おひさまみたいだった。
だからミリルは―
「ミリルちゃんー?何してるんですか?もう夜遅いですよ?」
「あ、しゅくねえさまー♪」
「ちょ!?ごふっ!い、いきなり頭突…飛び付くのは驚くからって何度も…結構いい打撃貰っちゃいましたよ…」
「えへー♪ごめんなさーい」
「ん、それじゃもうおねむの時間ですからねますよー」
「はーい♪」
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